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寿司一貫

江戸前が語る日本の記録

著者|安井弘
定価
2200円(税込)
配本日
2026-01-26
ISBN
978-4-86663-312-1
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内容紹介

戦前の早稲田で生まれ育った寿司職人が、
「一貫」に宿る日本の記憶を語ります。

江戸前寿司はどのように生まれ、
屋台から始まった握りが、なぜ町の花形になったのか。

かつて“下魚”だった鮪が主役にのし上がるまでの逆転劇、
氷と冷蔵庫の普及が味と仕事をどう変えたかが、
具体的な段取りと当時の空気とともに描かれます。

築地の朝に、せりの声と荷車の音、仲買と職人の駆け引きが渦巻き、
数字を仮名で置き換える“符丁”が飛び交う——
そんな臨場感ある風景が立ち上がります。

戦時下、米も魚も乏しい中で考案された野菜中心の「戦時ちらし」、
やがて庶民の味として全国に広がる「かっぱ巻」へ――
窮屈な時代が生んだ創意と工夫の物語は、本書の大きな読みどころです。

空襲と焼け跡、疎開先の食卓、戦後復興の活気、そしてコロナ禍の夏まで。
早稲田の町と人情、職人の矜持が、世代を超えてつながっていく様子が丁寧に綴られます。

単なる“寿司本”ではありません。
地域史の一次記録として、神田川や穴八幡、
水稲荷神社をめぐる暮らしの景色も確かな筆致で残され、
読めば町が見え、匂いまで思い出す一冊です。

【章立て】
序 章 すし屋に生まれて――つけ場の匂いと町に育まれた原風景
第一章 江戸前寿司と築地の世界――市場と職人が織りなす舞台
第二章 町とすし屋の文化誌――早稲田・戸塚と歩んだ時代
第三章 戦中のすし屋と焼け跡の記憶――のれんを守り抜いた日々
第四章 疎開先での食と団らん――草津で学んだ暮らしと絆
第五章 軍靴の影と子どもたち――疎開生活に重なる戦争の足音
第六章 飢えと規律のほころび――子どもたちが見た戦時の現実
第七章 帰郷と焼け跡の東京――失われた町と再会の記憶
第八章 終戦と復興の始まり――平和の実感と新しい時代へ
第九章 寿司の再出発と職人の歩み――戦後を生き抜く技と心
終 章 現代へのまなざし――寿司と町とともに歩む未来へ

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